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【4月4日の中国本土市場】

2019.04.04 17:21

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は5日続伸し、上海総合指数が前日比0.94%高の3246.57ポイント、B株指数が0.01%高の318.41ポイント。深セン市場は続伸し、深セン成分指数が0.72%高の1万415.79ポイント、B株指数が1.04%高の1076.36ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%増加し、概算で1兆49億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は2億8200万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は11億4200万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 株式取引の口座開設が増えているなか、新規投資資金の流入への期待から上海総合指数は小高く寄り付いた。国務院が企業負担の軽減措置をあらためて確認したことも買い安心感につながり、終日プラス圏で推移。終値は約1年ぶりの高値を回復した。なお、上海市場は上昇・下落銘柄が5割で拮抗。深セン市場は5割半の銘柄が下落した。なかでも大型株がより堅調で、大型株で構成される上証50指数は1.09%高。一方、中小企業板指数は0.33%高、創業板指数は0.51%高だった。両市場の売買代金は再び1兆元を回復し、連日の大商いとなった。

 セクター別では、航空株が大きく上昇。「民航発展基金」の徴収額半減が好材料となったほか、清明節とメーデー連休中の需要増への期待も買いを誘った。中国東方航空'A'(600115.SS)がストップ高、中国南方航空'A'(600029.SS)が9.28%高、中国国際航空'A'(601111.SS)が5.87%高。また、ここ数日利益確定売りに押されていた酒造株が反発。外資を含む大手証券会社4社が業界最大手の茅台酒(600519.SS)の目標株価をそろって1000元台に引き上げたことを手がかりに、茅台酒(600519.SS)をはじめ、酒造株全般に買いが集まった。一方、証券や小売株などは利益確定売りで反落した。

 そのほかでは、上海自由貿易区の関連銘柄が物色された。長江デルタと「一帯一路」の接合点にある上海自由貿易区は、今後予想を超える発展を遂げる可能性があると予想する大手証券会社が港湾や物流株を推奨し、買いを誘った。一方、経営陣による保有株の売却が伝わった順豊控股(002352.SZ)は3.40%安だった。

 上海B株市場は全体の5割弱の銘柄が下落。深センB株市場は5割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
 
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