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【4月3日の香港市場】

2019.04.03 17:38

 主要指数は上昇。ハンセン指数は7日続伸し、前日比1.22%高の2万9986.39ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は反発し、1.37%高の1万1705.16ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ14%増加し、概算で1225億9500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が9億9700万元、深セン経由が10億600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに反落。利益確定売りに押された。一方で米中貿易摩擦について、米国が中国製品に課す現行関税の取扱いと、中国側が合意履行を順守するメカニズム以外は、おおむね解決したと報じられた。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。3月の財新中国サービス業PMIが市場予想を上回ったことも追い風に、その後は上昇幅を拡大。後場も堅調に推移し、ハンセン指数は大台の3万ポイントにかろうじて届かず取引を終了した。メインボードの売買代金は4日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約12%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、自動車株が強く、吉利汽車(00175.HK)が上昇率2位の3.41%高。中国汽車流通協会が自動車購入の促進を目的に、ディーラー各社の経営状況の調査を開始したと発表したことが好感された。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が上昇率3位の3.27%高。同社の作品を含む輸入モバイルゲーム30本を、当局が18年2月以降で初めて認可したことから、買いが集まった。

 一方、香港系不動産株が反落。信和置業(00083.HK)が下落率1位の1.44%安、恒隆地産(00101.HK)が0.30%安だった。その他の銘柄では、テンセントのチャットアプリ「微信」(WeChat)を通じてマーケティングサービスを提供する微盟集団(02013.HK)が19.05%高。テンセントが同社の持ち株比率を2.92%から7.73%に引き上げたことから、急騰した。(投資調査部・関)
 
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