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【4月3日の中国本土市場】
2019.04.03 17:25
主要指数はいずれも上昇。上海市場は4日続伸し、上海総合指数が前日比1.24%高の3216.29ポイント、B株指数が1.43%高の318.37ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.78%高の1万340.51ポイントと、4日ぶりに上昇。B株指数は反発し、0.98%高の1065.25ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約10%減少し、概算で9334億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は21億3600万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は14億4200万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
全国社会保障基金(社保基金)が保有A株の一部を売却すると伝わり、上海総合指数は安く寄り付いた。その後、3月の財新サービス業PMIが14カ月ぶりの高水準になったことを好感し、上昇に転じた。後場は証券株を中心に買われ、さらに上げ幅を拡大。高値圏で引け、終値ベースで約10カ月ぶりに3200ポイント台を回復した。上海・深セン両市場の上昇銘柄はいずれも約7割に上った。大型株で構成される上証50指数は1.08%高、中小企業板指数は0.73%高、創業板指数は0.79%高だった。両市場の売買代金は3日ぶりに1兆元を割り込んだが、9000億元を超える大商いを維持した。
セクター別では、景況感の改善に加え、米中通商交渉への期待を背景に、貿易・港湾・物流株が堅調。特に物流株は、「国家物流中枢ネットワークの建設方案」も追い風となり、大幅高だった。また、証券株も底堅い。ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の創設準備が着々と進んでいることを好感した。一方、酒造株は利益確定売りに押され、続落が目立った。
そのほか個別銘柄では、家電量販大手でECサイトも運営する蘇寧易購(002024.SZ)が8.91%高。好調な業績に加え、子会社が開発したアプリ「蘇寧菜場」の新機能が買い材料視された。華聯商廈(000882.SZ)が7.90%となるなど、ほかの小売関連株も連れ高。また、第2回「一帯一路」サミットを控え、中国交通建設'A'(601800.SS)が5.53%高だった。なお、交通銀行'A'(601328.SS)は社保基金による保有株の売却の懸念から、3%近くの下落で寄り付いたが、引けにかけて買い戻され、0.31%高に転じた。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が上昇。深センB株市場は7割弱の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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