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【4月1日の香港市場】
2019.04.01 18:03
主要指数は上昇。ハンセン指数は5日続伸し、前営業日比1.75％高の2万9562.02ポイント。中国企業指数（旧H株指数）は続伸し、1.56％高の1万1557.63ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ5％増加し、概算で1286億400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が12億5300万元、深セン経由が14億6300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が続伸。米国のムニューシン財務長官が、米中貿易交渉に楽観的な見方を示したことが好感された。また、昨日発表された3月のCFLP製造業PMIは市場予想を上回り、4カ月ぶりに景況判断の節目となる50を上回った。良好な外部環境を背景に、香港市場は主要指数が高く寄り付いた。中小企業の景況感を反映する財新中国製造業PMIも50を上回ったことを追い風に、その後は堅調に推移した。メインボードの売買代金は2日連続で1200億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約13％だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、予想を上回る2.69％増益の18年12月本決算を発表した中銀香港（02388.HK）が上昇率1位の6.46％高。大手投資銀行による目標株価の引き上げが相次いだ。マカオのカジノ株がそろって上昇し、銀河娯楽（00027.HK）が上昇率2位の5.98％高、サンズチャイナ（01928.HK）が同4位の5.06％高。3月のマカオのカジノ収益が前年同月比0.4％減だったものの、市場予想を上回ったことから買い材料視された。不動産価格が上昇するとの思惑が広がり、香港系不動産株が強い。新世界発展（00017.HK）が上昇率3位の5.22％高、新鴻基地産（00016.HK）が同5位の4.97％高、恒隆地産（00101.HK）が3.96％高だった。
一方、中国移動（00941.HK）はハンセン指数構成銘柄で唯一の下落銘柄となり、2.37％安。その他の銘柄では、国美金融科技（00628.HK）が10.76％高、国美零售（00493.HK）が5.47％高。国美零售の創業者が来年に刑務所から出所すると報道され、思惑買いが広がった。もっとも、刑期満了は2021年2月16日として、同社は報道を否定している。33.41％減益の18年12月本決算を発表した山東晨鳴紙業'H'（01812.HK）が4.75％安。大手投資銀行が目標株価を引き下げた。（投資調査部・関）
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