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【3月29日の中国本土市場】
2019.03.29 17:39
主要指数はそろって大幅反発。上海市場は上海総合指数が前日比3.19％高の3090.75ポイント、B株指数が1.71％高の306.78ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3.77％高の9906.86ポイント、B株指数が2.03％高の1035.87ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約26％増加し、概算で8363億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）はいずれも大幅な買い越しに転じ、買越額はそれぞれ、70億7700万元、46億6700万元（注文ベース：買注文と売約定の差）。合計の買越額は約4カ月ぶりに100億元を超えた。
米中通商協議への期待から上海総合指数は小高く寄り付いた。その後、「滬股通」が大幅な買い越しに転じたことを好感し、徐々に上げ幅を拡大。主要企業の底堅い決算も買い安心感につながり、終日堅調に推移した。終値は3100ポイントこそ届かなかったが、高値圏で引けた。上海・深センの両市場はいずれも全体の9割の銘柄が上昇し、ほぼ全面高となった。大型株で構成される上証50指数が3.82％高。中小企業板指数は3.24％高、創業板指数は4.10％高だった。両市場の売買代金は4日ぶりに8000億元台を回復した。
セクター別では、証券株が大きく反発。予想より早いハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の設立準備が買い材料視された。また、酒造株も堅調。好決算を踏まえ、証券各社が相次いで目標株価を大幅に引き上げた茅台酒（600519.SS）が5.84％高となり、史上最高値を更新した。また、中国船舶工業集団の資産再編計画を手がかりに、造船株に思惑買いが入った。船舶重工（601989.SS）が7.15％高、中国船舶動力（600482.SS）が5.54％高。そのほか、昨日は軟調だった保険株も、本日は大きく買われた。
一方、リスクオンの相場状況を受け、資金逃避先となっていた貴金属セクターは調整した。山東黄金'A'（600547.SS）が1.73％安、中金ゴールド（600489.SS）が0.69％安。また、個別銘柄では、筆頭株主による持ち株売却を嫌気し、中興通訊'A'（000063.SZ）が0.47％安だった。
上海・深センB株市場も全面高となり、下落銘柄数はわずか3銘柄にとどまった。（投資調査部・李）
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