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【3月28日の中国本土市場】

2019.03.28 17:31

 主要指数はそろって反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.91%安の2994.94ポイント、B株指数が0.15%安の301.61ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.65%安の9546.50ポイント、B株指数が0.19%安の1015.20ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約0.2%減少し、概算で6637億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額はそれぞれ、8億8900万元、2億3200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 本日から米中通商協議が再開されるなか、様子見ムードが強まり、上海総合指数は小安く寄り付いた。その後、3000ポイントを割り込むと買い戻され、一時はプラスに転じるも、後場は軟調に推移。引けにかけて下げ幅を拡大し、再び3000ポイントを割り込んだ。上海・深センの両市場はそれぞれ全体の8割弱、7割の銘柄が下落した。大型株で構成される上証50指数が0.27%安。中小企業板指数は0.98%安、創業板指数は0.66%安だった。両市場の売買代金は昨日に続いて7000億元を割り込み、最近では低調な商いとなった。

 セクター別では、港湾株が堅調。粤港澳大湾区(ビッグベイエリア)計画をきっかけに港湾の統合が加速するとの思惑から買いが集まった。大連港'A'(601880.SS)が7.02%高、北部湾港(000582.SZ)が2.61%高。通信機器関連も底堅い。18年12月本決算は赤字だったが、19年1-3月期に黒字転換の見通しを示した中興通訊'A'(000063.SZ)がストップ高まで買われ、ほかも連れ高となった。また、今夜に発表される業績への期待から茅台酒(600519.SS)も2.32%高となり、一部の酒造株にも思惑買いが入った。

 一方、予想を下回った業績を嫌気し、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.26%安だった。保険株をはじめ、ほかのセクターは総じて軟調だった。また、テーマ株も概ねさえず、燃料電池や産業用大麻の関連銘柄の利益確定売りが目立った。

 上海・深センB株市場はいずれも全体の6割の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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