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【3月27日の中国本土市場】
2019.03.27 17:30
主要指数は3日ぶりに反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.85%高の3022.71ポイント、B株指数が0.23%高の302.07ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.01%高の9609.43ポイント、B株指数が0.97%高の1017.22ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約14%減少し、概算で6647億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は4億9000万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は4億9400万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は昨日まで下落した反動から小高く寄り付き、3000ポイント台に乗せた。その後、1-2月の工業企業利益が予想を下回ったことで上げ幅を縮小する場面もあったが、概ねプラス圏で推移。25日は大幅な売り越しになった「滬股通」が、本日は昨日に続いて小幅ながら買い越しとなり、投資家心理を下支えしたもよう。
上海・深センの両市場はそれぞれ全体の6割、5割半の銘柄が上昇した。大型株で構成される上証50指数が1.30%高。中小企業板指数は0.84%高、創業板指数は0.46%高だった。両市場の売買代金は約3週間ぶりに7000億元を下回り、このところの大商いに比べれば、やや活気を欠いた。
セクター別では、酒造株や消費関連株が堅調。「滬股通」が買い越しになったことで、海外投資家の商いが多いセクターが物色された。青島ビール'A'(600600.SS)が6.09%高、洋河酒廠(002304.SZ)が4.17%高、伊利実業(600887.SS)が3.10%高。清明節とメーデー連休を控え、旅行関連銘柄も底堅い。中国国際航空'A'(601111.SS)が5.55%高、中国国旅(601888.SS)が2.85%高。そのほかは、医薬品・医療機器、港湾株にも買いが集まった。一方、ソフトウェア関連株や通信機器銘柄はさえない。
そのほかでは、当局が発表した新エネルギー車に対する補助金政策を手がかりに、自動車メーカーと充電インフラ関連銘柄では明暗が分かれた。完成車に対する補助金削減を嫌気し、自動車メーカーが軟調。宇通バス(600066.SS)が3.30%安、BYD'A'(002594.SZ)が0.97%安。一方、充電インフラに対する支援を好感し、燃料電池や発電設備の関連銘柄が物色された。
上海B株市場は上昇・下落銘柄の数が拮抗。深センB株市場は全体の6割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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