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【3月26日の中国本土市場】
2019.03.26 17:40
主要指数はそろって続落。上海市場は上海総合指数が前日比1.50%安の2997.09ポイント、B株指数が1.47%安の301.36ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.94%安の9513.00ポイント、B株指数が1.46%安の1007.42ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約6%減少し、概算で7683億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しに転じた。それぞれの買越額は12億1600万元、1億3900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は昨日の反動から小高く寄り付いたが、その後は軟調な値動きに終始。昨日の香港経由のA株投資で、売越額が史上2番目の大きさとなり、警戒感を背景に利益確定売りが進んだ。また、中国10年国債利回りが2016年12月末以来の低水準まで下落したことも、相場の重しとなった。引けにかけて小幅に買い戻される動きもあったが、終値は8日ぶりに3000ポイントを割り込んだ。
上海・深センの両市場はいずれも8割半の銘柄が下落した。なかでも、中小型株が軟調で、中小企業板指数は2.12%安、創業板指数は2.31%安だった。一方、昨日は3%近く下落したこともあり、大型株で構成される上証50指数は0.44%安にとどまった。
投資家のリスク回避が強まるなか、貴金属セクターが買われた。また、家具関連株も堅調。3月中の住宅販売状況の改善が関連銘柄のバリュエーション修正につながるとアナリストが予想し、買い材料視された。欧派家居(603833.SS)が3.86%高、索菲亜家居(002572.SZ)が2.30%高。港湾株も底堅い。ボアオ・アジア・フォーラムで海南自由貿易試験区と国際融合が特別テーマとして取り上げられるとの報道が手がかりとなったもよう。一方、そのほかのセクターは総じて軟調だった。
個別銘柄では、好決算と好配当を好感し、養元飲品(603156.SS)が6.41%高、海天調味食品(603288.SS)が3.26%高。また、メーデー連休の旅行需要増を織り込み、中国国旅(601888.SS)が1.66%高。一方、昨日は大幅に上昇した造船関連株のほか、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」関連のテーマ株などが利益確定売りに押された。
上海・深センB株市場はほぼ全面安。合計98銘柄中、上昇したのは3銘柄だけだった。(投資調査部・李)
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