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【3月25日の香港市場】
2019.03.25 18:02
主要指数はいずれも大幅安。ハンセン指数は反落し、前営業日比2.02%安の2万8523.35ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は4日続落し、2.47%安の1万1232.07ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ1%増加し、概算で1093億3500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が24億2500万元、深セン経由が8億900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が大幅反落。ユーロ圏や米国の製造業PMIが悪化したほか、米国の債券市場で一部の長期金利が短期金利を下回る逆イールドになったことが嫌気された。外部環境の悪化を背景に、香港市場は主要指数が低く寄り付いた。その後も安値圏で推移。ハンセン指数は終値で7日ぶりに節目の2万9000ポイントを割り込んだ。メインボードの売買代金は4日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約12%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、ニット衣料のOEM最大手の申洲国際(02313.HK)が下落率2位の6.23%安。前引け後に20.7%増益の18年12月本決算を発表したものの、粗利益率の低下により7-12月期の純利益が市場予想を下回ったと大手投資銀行が指摘したことなどが、売り材料視された。
神華能源(01088.HK)が下落率1位の6.91%安。7.65%減益の18年12月本決算を発表し、配当性向が2017年と同水準だったことから、失望売りされたもよう。国際原油価格の急落を受け、三大石油株が軟調。中国海洋石油(00883.HK)が下落率4位の4.11%安、中国石油天然気(00857.HK)が3.78%安、中国石油化工(00386.HK)が3.37%安だった。医薬株が弱い。石薬集団(01093.HK)が下落率3位の4.65%安、中国生物製薬(01177.HK)が同5位の4.10%安。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が3.06%安となり、指数の重しとなった。
一方、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)がハンセン指数構成銘柄では唯一上昇し、4.62%高。22日の前引け後に予想を下回る18年12月本決算を発表したものの、現地大手証券会社が目標株価を引き上げたことが買い材料視された。その他の銘柄ではTCL電子(01070.HK)が9.09%高。スマホ大手の華為技術が4月からテレビを販売し、同社がディスプレイを供給すると報道されたことから、買いが集まった。(投資調査部・関)
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