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【3月22日の中国本土市場】

2019.03.22 17:58

 主要指数はいずれも小幅続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.08%高の3104.14ポイント、B株指数が0.49%高の309.07ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.09%高の9879.22ポイント、B株指数が0.34%高の1038.42ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約1割減少し、概算で8019億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は2億900万元だったが、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は10億2300万元の売り越しとなった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 昨日の上海総合指数は10日ぶりに終値で3100ポイントを回復したが、本日は小安く寄り付いた。今後の株価動向をめぐり、上昇ペースはより緩やかになると予想するストラテジストが増えており、利益確定売りが先行。前場は下げ幅を広げ、3100ポイントを割り込んだ。もっとも、新規組成の株式投資信託が昨日の約10時間で700億元を調達するなど、一部投資家のマインドは良好。後場に入ると買い戻され、かろうじて3100ポイント台に乗せて引けた。上海・深セン両市場の上昇・下落銘柄はいずれも5割で拮抗した。大型株で構成される上証50指数は0.27%安。中小企業板指数は0.26%高、創業板指数は0.58%安だった。

 主力セクターでは、銀行・保険・証券など金融株が総じて軟調。また、通信サービスや5G(第五世代移動通信)関連銘柄もさえない。三大通信キャリアが2019年の5G向け設備投資に慎重姿勢を示し、嫌気された。中興通訊'A'(000063.SZ)が2.35%安、中国聯通(600050.SS)が1.82%安、鵬博士(600804.SS)が1.76%安だった。

 一方、観光関連銘柄は堅調。国務院がメーデーの祝日を5月1~4日の連休にすると発表したことが手がかりとなった。中青旅(600138.SS)が5.14%高、海航凱撒旅游(000796.SZ)が3.34%高、中国国旅(601888.SS)が0.54%高。また、港湾業務量の増加を織り込み、港湾株も底堅い。天津港(600717.SS)が4.01%高、大連港'A'(601880.SS)が2.10%高だった。

 上海B株市場は全体の5割の銘柄が下落。深センB株市場は6割弱の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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