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【3月19日の香港市場】

2019.03.19 17:51

 主要指数は4日続伸。ハンセン指数は前日比0.19%高の2万9466.28ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.10%高の1万1686.66ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ15%減少し、概算で993億2800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額が2億2700万元だった。深セン経由の買越額は6億2900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に4日続伸。ドイツ銀行がコメルツ銀行と統合交渉を行うと発表したことを受け、金融株などが買われた。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが広がり、その後は小幅な値動きに終始。中国企業指数は終値を決める板寄せ(クロージング・オークション・セッション)で小幅高に転じた。メインボードの売買代金は3日ぶりに1000億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約12%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、食肉大手の万洲国際(00288.HK)が上昇率1位の5.47%高。大手投資銀行が投資判断を引き上げたことから買われた。豚肉価格の上昇のほか、米中貿易交渉の進展にともなう中国の輸入増により、業績が底上げされるという。石薬集団(01093.HK)が上昇率3位の3.29%高。前日の本決算発表を受け、大手投資銀行が目標株価を引き上げたことが好感された。同業の中国生物製薬(01177.HK)も連れ高し、上昇率2位の5.12%高だった。碧桂園控股(02007.HK)が上昇率4位の2.91%高。同社の業績は予想を上回る余地があると投資銀行が指摘したことから、買いが集まった。

 太古A(00019.HK)が上昇率5位の2.75%高。大手投資銀行が増配を予想したことが、好感された。一方、恒安国際(01044.HK)が下落率1位の2.25%安。前引け後に0.15%増益の18年12月本決算を発表したが、粗利益率が3%あまり低下していたことから、失望売りが膨らんだ。その他の銘柄では、TCL電子(01070.HK)が4.35%安。15.91%増益の18年12月本決算を発表したが、利益確定売りに押された。(投資調査部・関)
 
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