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【3月19日の中国本土市場】
2019.03.19 17:12
主要指数はいずれも3日ぶりに小反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.17%安の3090.97ポイント、B株指数が0.39%安の305.21ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.03%安の9839.74ポイント、B株指数が0.28%安の1026.09ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約7%減少し、概算で7756億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は2億元にとどまり、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は14億2700万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
昨日の流れを引き継ぎ、上海総合指数は小高く寄り付いたが、その後は前日終値近辺での小動きにとどまった。「場外配資」(制度外の信用取引融資)をめぐる規則違反で、証券会社2社の営業所トップが当局から職務停止処分を受けたことが、相場の重しとなった。昨日の上昇銘柄を中心に利益確定売りが進んだが、大きく売り込まれることもなく、小幅安で引けた。上海と深セン両市場の上昇・下落銘柄はいずれも約5割と拮抗した。なかでも、中小型株が比較的底堅く、中小企業板指数は0.13%高、創業板指数は0.10%高となった。一方、大型株で構成される上証50指数は0.64%安だった。
セクター別では、昨日の大幅高からの反動もあり、酒造株が総じて反落。水井坊(600779.SS)が3.76%安、茅台酒(600519.SS)が2.15%安。一方、同業の瀘州老窖(000568.SZ)は0.95%高。先週日曜日に有名なファンドマネジャー数人が同社を訪問したことが、引き続き買い材料視されたもよう。
そのほかでは、IT・ソフトウェアなどハイテク株が堅調。ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」創設への準備が加速していることが好感された。中国ソフト(600536.SS)がストップ高、浪潮ソフト(600756.SS)が4.34%高、曙光信息産業(603019.SS)が4.17%高。また、原子力発電の関連銘柄も底堅い。中国核建【売付のみ】(601611.SS)が5.57%高、台海瑪努爾(002366.SZ)が5.15%高、東方電気'A'(600875.SS)が2.99%高。原子力発電所の新規建設が6月に始まる見通しとなったことが手がかりとなった。
上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。深センのB株市場は6割弱の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
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