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【3月18日の香港市場】
2019.03.18 18:09
主要指数は3日続伸。ハンセン指数は前営業日比1.36%高の2万9409.01ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.44%高の1万1674.83ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約4%減少し、概算で1168億9100万HKドル。2営業日連続で1000億HKドルを上回る大商いだった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が4272万元の売り越しに転じた一方、深セン経由の買越額は8億7600万元に増加した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
週明けの香港株市場は先週の株高の流れを引き継いだものの、米中首脳会談の6月先送りの可能性が報じられたこともあり、朝方のハンセン、中国企業の両指数は一進一退だった。もっとも、その後はA株市場の大幅高を追い風に、両指数も堅調に推移。取引終了間際に上げ幅を広げ、ハンセン指数は2万9500ポイント回復を視野に入れた。
先週末に閉幕した全国人民代表大会(全人代)を通じ、大規模減税を含む中国の景気対策期待が台頭。住宅市場の回復を織り込み、本土系不動産株が物色された。華潤置地(01109.HK)が9.13%高、中国海外発展(00688.HK)が7.02%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~2位。住宅販売最大手の碧桂園控股(02007.HK)は大幅増益の18年12月本決算も好材料視され、3.36%高で引けた。医薬株も買い進まれ、総合医薬大手の広州白雲山医薬(00874.HK)は大幅増益・増配の本決算を手がかりに6.79%高。同じく好業績となった石薬集団(01093.HK)も3.71%高と買い進まれた。
また、食肉最大手の万洲国際(00288.HK)の本決算は粗利益で増益を確保したほか、今後の業績回復期待も加わり5.38%高。中糧肉食(01610.HK)も7.06%高だった。ただ、雨潤食品(01068.HK)は大幅赤字となる見通しで、6.37%の逆行安に沈んだ。
一方で当局による値下げ圧力が強まるとの見方から、セメント株が軟調。安徽海螺水泥(00914.HK)が4.20%安、華潤セメント(01313.HK)が4.19%安、中国建材(03323.HK)が4.12%安に沈んだ。また、香港のテレビ放送大手であるTVB(00511.HK)は赤字転落の可能性が伝わり、8.51%安で取引を終了した。(投資調査部・畦田)
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