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【3月15日の中国本土市場】
2019.03.15 17:34
主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比1.03%高の3021.75ポイント、B株指数が1.40%高の304.64ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.40%高の9550.53ポイント、B株指数が2.08%高の1008.65ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で7507億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額はそれぞれ23億8900万元、4億6800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は自律反発狙いの買いが先行し、寄り付きで3000ポイント台に乗せた。その後前場は概ね堅調に推移。全国人民代表大会(全人代)閉幕後の記者会見で、李克強首相が4月1日から増値税(付加価値税)減税を実施すると発表したことが好感された。また、一部の地方政府が家電の消費促進策を作成中とも伝わり、買いを誘った。後場の序盤では利益確定売りの動きもみられたが、引けにかけて買い戻された。終値は再び3000ポイントの大台を回復した。
上海と深センの両市場は全体の8割の銘柄が上昇した。なかでも、中小型株が堅調で、大型株で構成される上証50指数は0.97%高だったが、中小企業板指数は1.36%高となった。李克強首相が中小企業の資金調達コストの低減をあらためて表明し、買い安心感につながったもよう。昨日までの2日間で7%下落した創業板指数も本日は下げ止まり、0.75%高だった。
セクター別では、消費促進策への期待から家電セクターが堅調。老板電器(002508.SZ)が6.93%高、海信家電'A'(000921.SZ)が5.17%高、青島ハイアール(600690.SS) が4.72%高。また、1-2月の不動産投資の加速を受け、不動産株も堅調。陽光城(000671.SZ)が7.42%高、深セン振業(000006.SZ)が6.33%高、保利房地産(600048.SS)が4.00%高。そのほかでは、上海市の「国有企業総合改革の試験方案」の策定を受け、関連銘柄が物色された。長江投資【売付のみ】(600119.SS)がストップ高、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)が4.49%高。一方、テーマ株はまちまちだったが、総じて利益確定売りが続いた。
上海と深センのB株市場はいずれも全体の8割半の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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