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【3月14日の中国本土市場】

2019.03.14 17:18

 主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が前日比1.19%安の2990.68ポイント、B株指数が1.12%安の300.42ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.81%安の9417.92ポイント、B株指数が1.27%安の988.02ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約23%減少し、概算で8125億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそろって買い越しに転じた。それぞれの買越額は14億200万元、13億9300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 主要経済指標の発表を控え、上海総合指数は小安く寄り付いた。序盤でプラスに転じる場面もあったが、まちまちの経済指標を受け、再び下落。1-2月の固定資産投資と小売売上高は市場予想を上回ったが、鉱工業生産は市場予想を下回った。また、証券監督当局が「場外配資」(制度外の信用取引融資)の禁止徹底を強調したことも、嫌気された。その後も金融市場の異常な変動リスクの防止を重視する中国人民銀行(中央銀行)のスタンスも伝わり、後場も軟調に推移。終値は4日ぶりに3000ポイントの大台を割り込んだ。

 上海と深センの両市場はいずれも全体の8割半の銘柄が下落。なかでも、中小型株は引き続き利益確定売りが優勢で、中小企業板指数は2.62%、創業板指数は2.57%安だった。一方、大型株で構成される上証50指数は0.18%高だった。

 セクター別では、人民元基準値が4日連続で元高に設定されたことを受け、コスト低減期待から航空株が堅調。中国東方航空'A'(600115.SS)が6.70%高、中国南方航空'A'(600029.SS)が4.29%高、中国国際航空'A'(601111.SS)が4.23%高だった。反面、そのほかのセクターは概ね軟調。特に電子部品やIT・ソフトウェアなどハイテク株の利益確定売りが目立った。個別銘柄では、消費関連・家電大手が逆行高。香港経由のA株投資が買い越しに転じ、海外投資家が好むとされる業界大手銘柄が物色された。茅台酒(600519.SS)が3.18%高、格力電器(000651.SZ)1.13%高、中国国旅(601888.SS)が0.35%高。一方、「場外配資」取締りによるITシステム需要減が懸念され、恒生電子(600570.SS)が6.38%安だった。

 上海B株市場は全体の9割の銘柄が下落。深センB株市場は9割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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