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【3月13日の香港市場】

2019.03.13 17:59

 主要指数は3日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比0.39%安の2万8807.45ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.52%安の1万1405.82ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ10%減少し、概算で979億1300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が3億7800万元、深セン経由が5億7100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反落。ボーイングが大幅に7日続落し、指数を押し下げた。新型機の墜落事故を受け、各国で同型機の運航停止が相次いだことが重荷となった。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、直後にマイナスに転じると、その後は軟調に推移した。中国が米中貿易協議に違反したときのために、追加関税の権利は留保しておく必要があるとライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が発言し、警戒感が広がった。メインボードの売買代金は16日ぶりに1000億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約10%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬株が弱い。中国生物製薬(01177.HK)が下落率2位の3.82%安、石薬集団(01093.HK)が同4位の2.34%安。重慶市が25種の医薬品の集中調達を実施。落札価格が大幅に下落したと発表されたことが嫌気された。一方、平安保険(02318.HK)が上昇率2位の1.57%高。予想を上回る20.56%増益の18年12月本決算のほか、50億~100億元規模の自社A株買いの計画を発表したことが好感された。同業の中国人寿保険(02628.HK)が連れ高し、0.23%高だった。

 その他の銘柄では、中興通訊(00763.HK)が7.40%安。筆頭株主が同社A株の持ち株の一部(現在の発行済み株数の2%未満)を売却する計画が明らかとなったことが嫌気された。段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(02689.HK)が5.50%安。供給過剰にに転じることが予想され、利益が圧迫されるとし、大手投資銀行が投資判断と目標株価を引き下げたことから売られた。一方、国泰航空(00293.HK)が2.27%高。予想を上回る黒字転換の18年12月本決算を発表したことが、買い材料視された。(投資調査部・関)
 
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