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【3月13日の中国本土市場】

2019.03.13 17:34

 主要指数はいずれも3日ぶりに反落。上海市場は上海総合指数が前日比1.08%安の3026.95ポイント、B株指数が1.16%安の303.82ポイント。深セン市場は深セン成分指数が2.53%安の9592.05ポイント、B株指数が1.11%安の1000.80ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で1兆512億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそろって売り越しに転じた。それぞれの売越額は2億5800万元、17億2000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は昨日の流れを引き継ぎ、小高く寄り付いたが、すぐに利益確定売りに押された。足元の急上昇で香港上場のH株に対するA株の割高感が指摘され、高値警戒感が高まった。また、大株主による保有株売却が増えていると報道され、需給悪化懸念も台頭したもよう。前場は概ねマイナス圏で推移。後場の序盤で証券株を主導にプラスを取り戻す局面もあったが、ほどなく利益確定売りが再び優勢となった。商いは引き続き活発で、両市場の売買代金は1兆元台を維持した。

 上海と深センの両市場はそれぞれ全体の7割半、8割弱の銘柄が下落した。なかでも、中小型株が軟調で、中小企業板指数は2.43%、創業板指数は4.48%安だった。今年に入ってから創業板は大きな調整もなく、指数が昨日までに4割も上昇していたこともあり、特に利益確定売りが目立った。一方、大型株で構成される上証50指数は0.15%高だった。

 セクター別では、不動産株が堅調。住宅ローン金利(全国平均)の低下が好感されたもよう。上海実業発展(600748.SS)が7.68%高、金地グループ(600383.SS)が5.42%高、陽光城(000671.SZ)が3.09%高。また、インフラ建設も逆行高。竜元建設(600491.SS)が3.73%高、四川路橋建設(600039.SS)が1.82%高、中国交通建設'A'(601800.SS)が0.73%高だった。個別銘柄では、決算が市場予想を上回ったことを好感し、平安保険'A'(601318.SS)が3.30%高だった。

 一方、通信機器・通信サービス関連銘柄やソフトウェアなどハイテク株はそろって利益確定売りに押された。特に大株主の保有株売却を嫌気し、中興通訊'A'(000063.SZ)は7.75%安と、大幅反落した。

 上海B株市場は全体の8割あまりの銘柄が下落。深センB株市場は8割弱の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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