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【3月12日の香港市場】
2019.03.12 18:03
主要指数は続伸。ハンセン指数は前日比1.46％高の2万8920.87ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は1.67％高の1万1466.14ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ6％増加し、概算で1090億6500万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由の買越額は8億9400万元。深セン経由の買越額は8億8800万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が6日ぶりに反発。パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が、利上げを急ぐ必要はないと発言したことなどが好感された。また、米国の財務長官、通商代表部（USTR）代表と中国の劉鶴・副首相が今後の交渉予定などについて、電話会談したと報道された。良好な外部環境を背景に、香港市場は主要指数が高く寄り付いた。その後も堅調に推移し、高値圏で取引を終了した。メインボードの売買代金は15日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約12％だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、食肉大手の万洲国際（00288.HK）が上昇率1位の6.46％高。政府主導の冷凍豚肉の備蓄作業が8日から始まったことを受け、短期的に豚肉価格が上昇するとの見通しが広がった。本土系不動産株が強い。碧桂園控股（02007.HK）が上昇率2位の4.33％高、華潤置地（01109.HK）が同4位の3.67％高だった。外貨建て負債が多いため、人民元の基準値が高く設定されたことが好感された。18年12月本決算の発表を21日に控えるテンセント（00700.HK）が1.74％高。人気オンラインゲーム「王者栄耀」の復調によりゲーム事業の粗利益率が上昇すると予測する大手投資銀行が、目標株価を引き上げたことが買い材料視された。香港交易所（00388.HK）が上昇率5位の3.07％高。MSCI中国A株指数先物の取扱いについて監督当局の承認が下りれば、同社の営業収益が2～3％押し上げられると大手投資銀行が指摘したことから、買いが集まった。
その他の銘柄では、前引け後に23.06％増益の18年12月本決算を発表した中国光大国際（00257.HK）が材料出尽くしから利益確定売りに押され、1.13％安だった。（投資調査部・関）
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