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【3月11日の中国本土市場】
2019.03.11 17:36
主要指数はいずれも大幅高。上海市場は反発し、上海総合指数が前営業日比1.92%高の3026.99ポイント、B株指数が1.80%高の306.57ポイント。深セン市場は3日ぶりに反発し、深セン成分指数が3.63%高の9704.32ポイント、B株指数が2.01%高の1007.14ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約2割減少し、概算で9445億元。4日ぶりに1兆元を割り込むも、引き続き活発な商いだった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売越額は5億1900万元と、規模はやや縮小。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は10億1900万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
2月の社会資金調達規模と生産者物価指数(PPI)はいずれも市場予想を下回った。また、中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は10日、預金準備率の引き下げ余地は限定的と発言。一方、中国人民銀行は11日の朝、引き続き安定的な金融政策を実施し、潤沢な流動性を維持すると表明した。強弱まちまちのなか、上海総合指数は小安く寄り付いたが、すぐに上昇に転じた。その後は概ねプラス圏で推移。先週末の急落の反動もあり、引けにかけて上げ幅を拡大。高値圏で引け、3000ポイントの大台を回復した。
上海と深センの両市場はいずれも全体の9割半の銘柄が上昇。なかでも、中小型株が堅調で、当局によるハイテク・イノベーション型企業への支援姿勢や香港経由の中小型株への資金流入が好感されたもよう。中小企業板指数は4.20%高、創業板指数は4.43%高だった。一方、大型株で構成される上証50指数は0.85%高にとどまった。
セクター別では、保険・証券株が軟調。特に投資判断を「売り」に引き下げられた中国人民保険集団'A'(601319.SS)が9.87%安、中信建投証券'A'(601066.SS)が7.63%安と大幅続落。一方、3月のこれまでの堅調な貿易統計(速報)を好感し、港湾株は底堅い。上海ポート(600018.SS)がストップ高、大連港'A'(601880.SS)が6.16%高だった。そのほかでは、宅配大手が底堅い。アリババの資本参加を好感し、申通快逓(002468.SZ)がストップ高となり、ほかも連れ高となった。一方、テーマ株は循環物色が目立った。OLED(有機EL)関連銘柄では天馬微電子(000050.SZ)が8.97%安となったが、超高電圧インフラ建設は民営化への期待から、平高電気(600312.SS)と特変電工(600089.SS)などがストップ高となった。
上海B株市場は全体の9割半の銘柄が上昇。深センB株市場は9割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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