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【3月6日の中国本土市場】
2019.03.06 17:19
主要指数はいずれも上昇。上海市場は4日続伸し、上海総合指数が前日比1.56％高の3102.09ポイント、B株指数が0.68％高の311.41ポイント。深セン市場は5日続伸し、深セン成分指数が1.09％高の9700.49ポイント、B株指数が0.61％高の1023.21ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2割増加し、概算で1兆1063億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億7900万元の売り越しに転じた。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は買い越しが続いたが、買越額は2億6400万元にとどまった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
昨日の流れを引き継ぎ、上海総合指数は小高く寄り付いた。社会保障基金による株式などエクイティ資産への投資比率の引き上げを政府高官が提案し、資金流入への期待が膨らんだ。前場は概ねプラス圏で推移。後場は香港経由の上海A株投資が売り越しに転じたことが嫌気されて、上げ幅を大きく縮めたが、引けにかけて再び買い優勢となり、高値圏で引けた。終値は約9カ月ぶりに3100ポイントを回復した。
上海と深センの両市場は全体の8割の銘柄が上昇。なかでも中小型株が引き続き堅調で、中小企業板指数は1.64％高、創業板指数は1.42％高だった。一方、大型株で構成される上証50指数は0.40％高にとどまった。両市場の売買代金は1兆1000億元を超え、2015年11月末以来の大商いとなった。
セクター別では、売買代金の拡大を追い風に、証券株が堅調。また、製造業・交通運輸・建築業の増値税（付加価値税）税率の引き下げを好感し、関連セクターが底堅い。物流大手の中国外運'A'（601598.SS）がストップ高となったほか、鉄鋼や自動車株も大きく上昇。包鋼鋼聯（600010.SS）が9.78％高、重慶鋼鉄'A'（601005.SS）が6.25％高、福田汽車（600166.SS）が4.69％高。一方、酒造株は利益確定売りに押された。足下の株価上昇で業界最大手の茅台酒（600519.SS）の時価総額が4日に1兆元を超えたことで高値警戒感から引き続き売られ、1.51％安。ほかの酒造株も連れ安となった。
上海B株市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇。深センB株市場は7割半の銘柄が上昇した。（投資調査部・李）
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