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【3月5日の中国本土市場】

2019.03.05 17:34

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は3日続伸し、上海総合指数が前日比0.88%高の3054.24ポイント、B株指数が1.44%高の309.30ポイント。深セン市場は4日続伸し、深セン成分指数が2.25%高の9595.74ポイント、B株指数が0.84%高の1016.99ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約14%減少し、概算で8965億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は21億8900万元の買い越しに転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は25億1100万元の買い越しとなった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 李克強首相は全国人民代表大会(全人代)の政府活動報告で今年の経済成長率を引き下げ、積極的な財政政策と減税措置を発表したが、概ね事前予想通りだったこともあり、市場の反応は限定的だった。足下の急ピッチな株価上昇で高値警戒感が意識され、前場は前日終値を挟み、一進一退。後場は概ね買い優勢で、引けにかけて上げ幅を拡大し、高値圏で引けた。上昇銘柄数は上海市場が全体の8割半、深セン市場が9割に上った。なかでも中小型株の上げが大きく、中小企業板指数は2.38%高、創業板指数は3.51%高だった。一方、大型株で構成される上証50指数は0.13%安となった。

 通信や通信機器セクター、5G(第五世代移動通信)関連銘柄が堅調。近く5Gの免許を交付すると工業情報化部のトップがコメントし、買い材料視された。鵬博士(600804.SS)がストップ高、紫光国微(002049.SZ)が8.27%高、中興通訊'A'(000063.SZ)が4.42%高、中国聯通(600050.SS)が4.26%高だった。そのほかでは、「超高精細映像産業の発展に関する行動計画」を好感し、関連銘柄が大きく上昇。領益智造(002600.SZ)、創維数字(000810.SZ)、海信電器(600060.SS)、TCL集団(000100.SZ)などがストップ高となった。一方、銀行・保険・証券など金融セクターは利益確定売りが目立ち、上海総合指数の足を引っ張った。

 上海B株市場は全体の9割弱の銘柄が上昇。深センB株市場は8割あまりの銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
 
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