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【3月4日の香港市場】
2019.03.04 17:53
主要指数は続伸。ハンセン指数は前営業日比0.51%高の2万8959.59ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.59%高の1万1575.53ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ37%増加し、概算で1489億1900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由の買越額は27億9300万元。深セン経由は8億5000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに反発。米中首脳会談が3月末に開かれ、合意する可能性があると報道されたことが好感された。また、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」に関する規則が発表された。一方で、華為技術CFOの米国への引き渡しを審理することをカナダ政府が決定。好・悪材料が伝わるなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。明日開幕する全国人民代表大会(全人代)への期待も追い風に、その後は上げ幅を広げる展開。後場に入ると高値警戒感から利益確定売りに押され、上げ幅を縮めたものの、小幅高で取引を終了した。メインボードの売買代金は9日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約17%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、石薬集団(01093.HK)が上昇率1位の4.37%高。カフェインやビタミンCなどを製造・販売する子会社のA株上場が認可されたと発表したことが買い材料視された。中国生物製薬(01177.HK)も連れ高し、2.63%高。瑞声科技(02018.HK)が上昇率2位の4.14%高。米中貿易交渉が進展することにより、貿易摩擦による影響が大きい銘柄には上昇余地があると、大手投資銀行が指摘したことから買いが集まった。テンセント(00700.HK)が上昇率5位の3.15%高。eスポーツへの投資を拡大する計画があると報道されたことが好感された。豚肉価格の高騰を受け、万洲国際(00288.HK)が1.41%高だった。
一方、董事長の交代が発表された中国移動(00941.HK)が下落率1位の2.68%安。その他の銘柄では、7.34%減益の18年12月本決算を発表した高キン零售(06808.HK)が7.94%安。前引け後に36%増益の18年12月本決算を発表した中国鉄塔(00788.HK)は、引けにかけて売られ2.11%安だった。(投資調査部・関)
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