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【3月1日の香港市場】
2019.03.01 18:00
主要指数は4日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比0.62%高の2万8812.17ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.22%高の1万1506.94ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ10%減少し、概算で1087億5600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は9200万元。深セン経由は8億1500万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続落。米朝首脳会談が不調に終わったことが嫌気された。一方で、MSCI指数のA株の組入比率を現在の5%から20%に拡大すると発表された。MSCI新興市場指数のA株のウエートは、現在の0.7%から3.3%に拡大する見込み。また、米中貿易問題についての合意案を現在作成しており、3月中にも米中首脳会談が開かれると報道された。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。2月の財新中国製造業PMIが予想を上回ったことも好感され、その後は上げ幅を広げる展開。利益確定売りに押される場面もあったが、後場の中盤以降は堅調に推移し、高値圏で取引を終了した。メインボードの売買代金は8日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約14%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国聯通香港(00762.HK)が上昇率4位の4.29%高、中国移動(00941.HK)が1.57%高。粤港澳大湾区(ビッグベイエリア)での携帯電話の長距離通話料やローミング料の引き下げを検討していると国家発展改革委員会の幹部が発言したことが買い材料視された。大規模なリストラを実施しているとの報道を否定したものの、人員配置の調整は認めた碧桂園控股(02007.HK)が上昇率5位の3.09%高。保険株が強い。中国人寿保険(02628.HK)が上昇率1位の5.55%高、平安保険(02318.HK)が1.93%高だった。テンセント(00700.HK)が0.11%高。モバイルゲーム「王者栄耀」を初めてプレイする13歳以下のユーザーに対し、保護者によるロック解除を求めると同社が発表したが、底堅かった。
一方、2月のマカオのカジノ収益が予想を下回ったことを受け、関連株が弱い。銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の2.42%安、サンズチャイナ(01928.HK)が0.38%安。その他の銘柄では、A株が本日から滬股通の対象となった福莱特玻璃(06865.HK)が23.02%高だった。(投資調査部・関)
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