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【3月1日の中国本土市場】
2019.03.01 17:31
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が大幅反発し、前日比1.80%高の2994.00ポイント。B株指数は4日ぶりに反発し、0.80%高の301.07ポイント。深セン市場は続伸し、深セン成分指数が1.50%高の9167.65ポイント、B株指数が0.77%高の994.46ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約0.3%増加し、概算で6644億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続き、それぞれの買越額は12億5700万元、21億5600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
MSCIがA株の組入比率を段階的に20%まで引き上げると発表。これを好感し、上海総合指数は小高く寄り付いた。その後はもみ合い、前場は小幅安の場面もあった。3000ポイントの大台を前に上値の重さが目立つなか、ポジションの増減をめぐり、機関投資家の間で意見が分かれていると大手証券紙が報道し、警戒感を誘った。ただ、後場は買い優勢で、徐々に上げ幅を拡大。大台にこそ届かなかったが、高値圏で引けた。週間ベースでは8週連続の上昇となった。
上海と深センの両市場は上昇銘柄がそれぞれ全体の6割、5割となった。なかでも、大型株が堅調。MSCI主要指数への大型A株組入比率の引き上げが5月から始まることを好感した。大型株で構成される上証50指数は2.75%高。一方、中型A株(創業板の適格銘柄を含む)の組入予定は11月と遅いため、上げ幅は大型株を下回った。中小企業板指数は0.74%高、創業板指数は2.09%高だった。
セクター別では、証券株が堅調。MSCIのA株組入比率引き上げによる商い増加への期待が買いを誘った。また、保険や銀行セクターも反発し、大幅高となった。中国人寿保険'A'(601628.SS)が9.58%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が4.32%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.22%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.73%高。ほかのセクターも概ね上昇し、ほぼ全面高となった。一方、医薬セクターは利益確定売りに押され、下げに転じた。
上海B株市場は全体の8割の銘柄が上昇。深センB株市場は6割の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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