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【2月28日の香港市場】
2019.02.28 18:08
主要指数は3日続落。ハンセン指数は前日比0.43%安の2万8633.18ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.78%安の1万1367.45ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ0.1%増加し、概算で1211億9100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由の売越額は10億2600万元、深セン経由は2億4600万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が続落。米中交渉について「まだやるべき事が多い」とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が発言したことから、米中貿易摩擦への懸念が高まった。こうしたなか、香港市場は主要指数が低く寄り付いた。2月のCFLP製造業PMIが景況判断の節目となる50を3カ月連続で下回ったことも重しとなり、その後は前日終値付近での小動き。後場に入ると、米朝首脳会談の不調が伝わり、利益確定売りに押され、安値圏で取引を終了した。メインボードの売買代金は7日連続で1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約10%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港交易所(00388.HK)が上昇率5位の0.97%高。小米B(1810)のような種類株式発行会社が「港股通」に組み入れられることや、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」も「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の対象となることを李小加(チャールズ・リー)行政総裁が希望していると発言したことが買い材料視された。AIA(01299.HK)が上昇率1位の1.94%高。今後3年の新契約価値が年20%増と予測する大手投資銀行が目標株価と投資判断を引き上げ、買いが集まった。
一方、蒙牛乳業(02319.HK)が下落率5位の2.80%安。7.31%増益の18年12月本決算を発表した競合の伊利実業(600887.SS)が、乳製品市場で優勢を保っていることが明らかとなり、売りが集まった。38.03%減益の18年12月中間決算を発表した新鴻基地産(00016.HK)が2.18%安。同じ香港系不動産株が連れ安し、九龍倉置業地産(01997.HK)が下落率1位の3.33%安、恒隆地産(00101.HK)が同3位の2.93%安だった。(投資調査部・関)
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