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【2月28日の中国本土市場】

2019.02.28 17:34

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が反落し、前日比0.43%安の2940.95ポイント。B株指数は3日続落し、0.50%安の298.66ポイント。深セン市場は3日ぶりに反発し、深セン成分指数が0.29%高の9031.92ポイント、B株指数が0.08%高の986.82ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約26%縮小し、概算で6623億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続いたが、規模は縮小。それぞれの買越額は16億300万元、16億5300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 2月のCFLP製造業・サービス業の両PMIはいずれも前月比で低下し、市場予想を下回った。景況感の悪化があらためて意識され、上海総合指数は小安く寄り付いた。前場は前日終値を挟んで一進一退。後場は概ねマイナス圏で推移し、小幅安で引けた。上海と深セン両市場はいずれも全体の6割の銘柄が上昇した。
 
 中小型株が底堅く、中小企業板指数が0.34%高、創業板指数が1.00%高だった。証券監督管理委員会(CSRC)トップが前日の会見で、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の創設に向けての準備は順調と発言したことが好感された。一方、大型株で構成される上証50指数は0.23%安だった。MSCIのA株構成比率見直しの結果発表を明朝に控え、様子ムードが広まった。売買代金は昨日に続いて大幅に縮小した。

 セクター別では、証券関連株などの利益確定売りが目立ち、半月で株価が90%近く上昇した安信信託(600816.SS)はストップ安となった。保険・銀行セクターも大きく売られ、下落率上位に並んだ。

 一方で、自動運転の関連銘柄が堅調。交通運輸部が自動運転の発展に関する国家レベルの指導意見を検討中と伝わり、買い材料視された。高徳紅外(002414.SZ)が6.12%高、千方科技(002373.SZ)が5.27%高、均勝電子(600699.SS)が4.50%高。足下で軟調だった医薬セクターは上昇に転じた。「科創板」の新規上場企業として、次世代IT(情報技術)、バイオ医薬、最先端製造業、新素材などの企業が多いと上海証券取引所のトップが発言したことが材料視された。康美薬業(600518.SS)がストップ高、凱莱英医薬(002821.SZ)が5.49%高、薬明康徳(603259.SS)が3.56%高だった。

 上海B株市場は全体の7割の銘柄が下落。深センB株市場は上昇・下落銘柄がいずれも4割半と拮抗した。(投資調査部・李)
 
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