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【2月27日の中国本土市場】
2019.02.27 17:43
主要指数は小幅にまちまち。上海市場は上海総合指数が反発し、前日比0.41%高の2953.82ポイント。B株指数は続落し、0.37%安の300.17ポイント。深セン市場は続落し、深セン成分指数が0.91%安の9005.76ポイント、B株指数が0.01%安の985.97ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2割縮小し、概算で8912億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続き、それぞれの買越額は32億1500万元、20億4200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
昨日終盤の流れを引き継ぎ、上海総合指数は小安く寄り付いた。すぐに証券株がけん引して上昇に転じると、その後は概ねプラス圏で推移。MSCIのA株構成比率が引き上げられることへの期待感が買いを誘ったもよう。結果は3月1日朝(日本時間)に判明する見通し。また、3月5日の全国人民代表大会(全人代)をめぐる政策期待も高まった。昨日に続き後場で3000ポイントを試したが、大台を突破できず、その後は上げ幅を縮めて引けた。
上海と深セン両市場はいずれも全体の6割弱の銘柄が下落。なかでも、中小型株の下げが大きい。中小企業板指数が0.84%安、創業板指数が1.71%安だった。ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」に関する証券当局トップの会見が本日の引け後に行われる予定で、その結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がったもよう。一方、大型株で構成される上証50指数が0.60%高だった。両市場の売買代金は3日ぶりに1兆元を割り込んだ。
主力セクターでは銀行株が堅調。四大国有銀行株は中国銀行'A'(601988.SS)が1.04%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.83%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.79%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.69%高。保険株がまちまち。中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.62%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.40%高だった一方、太平洋保険'A'(601601.SS)は1.74%安、平安保険'A'(601318.SS)は0.04%安となり、利益確定売りに押された。
そのほかでは、人民元高を背景にコスト軽減への期待から、空運株が堅調。中国南方航空'A'(600029.SS)が3.11%高、中国国際航空'A'(601111.SS)が2.08%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が1.17%高。また、不動産セクターも底堅い。固定資産投資の安定成長において不動産業は主導的な役割を果たすだろうとメディアが報道したことが材料視された。
上海B株市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。深センB株市場は5割弱の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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