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【2月25日の香港市場】

2019.02.25 18:10

 主要指数は4日続伸。ハンセン指数は前営業日比0.49%高の2万8959.30ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.78%高の1万1631.03ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ55%増加し、概算で1687億5500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が売り越しに転じ、売越額は12億1100万元。深セン経由は18億8300万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反発。3月中に米中首脳会談を開き、貿易交渉について最終合意を目指すことが明らかとなったことが好感された。また、3月1日から対中関税を引き上げるとしていたが、トランプ大統領は延期すると発表。こうしたなか、香港市場は主要指数が高く寄り付いた。ハンセン指数は前場の序盤に節目の2万9000ポイントを超えたが、その後は利益確定売りに押され、マイナスに転じる場面もあった。後場の中盤以降に再び上げ幅を広げ、取引を終了。メインボードの売買代金は約4カ月ぶりに1600億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約20%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国人寿保険(02628.HK)が上昇率1位の6.83%高。経営陣が今後の業績に対して自信を示したことが好感された。平安保険(02318.HK)が上昇率2位の5.12%高。フィンテック子会社の金融壹帳通を早ければ今年の下半期にスピンオフ上場する計画があると報じられ、買い材料視された。香港交易所(00388.HK)が2.62%高。より多くのグローバル企業をIPO(新規公開)に呼び込むために、規制改革を進めていくと報じられたことから、買いが集まった。

 一方、華潤電力控股(00836.HK)が下落率1位の4.98%安。3月11日からハンセン指数の構成銘柄から外されると発表されたことが嫌気された。4.91%減益の18年12月本決算を前引け後に発表した中電控股(00002.HK)が下落率2位の3.14%安。その他の銘柄では、本土系証券株が強い。中国銀河証券(06881.HK)が10.20%高、中信証券(06030.HK)が4.18%高。金融は国家の核心的な競争力だと習近平・国家主席が指摘したことが、買い材料視された。(投資調査部・関)
 
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