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【2月25日の中国本土市場】

2019.02.25 18:09

 主要指数はいずれも大幅高。上海市場は上海総合指数が続伸し、前営業日比5.60%高の2961.28ポイント。B株指数は3日続伸し、4.59%高の302.88ポイント。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、5.58%高の9134.58ポイント。B株指数は6日続伸し、3.69%高の988.13ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約7割増加し、概算で1兆406億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額が20億8900万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しが続き、買越額は20億2600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中の閣僚級貿易協議が24日に終了。トランプ大統領は、3月1日に予定していた対中追加関税を延期すると表明。これを好感し、上海総合指数は高く寄り付いた。信用買い残が22日までに10日連続で増加したことに加え、「場外配資」(制度外の信用取引融資)が復活し始めているとの報道も買いを誘った。投資家のリスク許容度が高まっていることを受け、終日堅調に推移。高値付近で引け、上昇率は5%を超えた(2015年8月末以来)。上海総合指数は今年の安値から2割上昇し、強気相場入りしたもようだ。

 下落銘柄数は上海市場が2銘柄、深セン市場は12銘柄と、いずれもほぼ全面高となった。上海市場の大型株で構成される上証50指数は6.27%高。中小企業板指数は4.87%高、創業板指数は5.49%高となった。上海総合指数は7カ月ぶりに2900ポイントを回復。両市場の売買代金は2015年11月27日以来の1兆元台に乗せた。

 セクター別の上昇率は、証券、保険、その他金融、銀行と並んだ。特に証券株は、全銘柄がストップ高となった。市況改善に加え、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の創設をめぐる準備が着々と進んでいることも好感された。保険株も、中国人民保険集団'A'(601319.SS)、中国人寿保険'A'(601628.SS)、太平洋保険'A'(601601.SS)などがそろってストップ高となった。また、幅広い銘柄が買われるなか、業種別上昇率で最下位の農林水産業セクターも上昇率が3%を超えた。

 そのほかでは、華為技術が5G(第五世代移動通信)対応折りたたみスマホを発表したことで、関連銘柄が大幅高。京東方科技'A'(000725.SZ)、天馬微電子(000050.SZ)などがストップ高となった。

 上海B株市場は全銘柄が上昇。深センB株市場の下落銘柄も1銘柄にとどまった。(投資調査部・李)
 
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