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【2月22日の中国本土市場】
2019.02.22 17:24
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が反発し、前日比1.90%高の2804.22ポイント。B株指数は続伸し、1.05%高の289.57ポイント。深セン市場は深セン成分指数が反発し、2.36%高の8651.19ポイント。B株指数は5日続伸し、0.94%高の952.89ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約1%増加し、概算で6222億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続き、規模は拡大。それぞれの買越額は39億6500万元、26億1000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米中通商交渉が21日からワシントンで再開。交渉の結果を見極めたいとの思惑から、上海総合指数は小安く寄り付いた。前場は前日終値付近で小動き。後場の序盤で200日移動平均線を上回ると、上げ幅を拡大し、高値引けした。約5カ月ぶりに終値で2800ポイントを回復した。上海と深センの両市場はいずれも全体の9割の銘柄が上昇し、ほぼ全面高となった。なかでも、中小型株の上げが大きい。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.77%高だったが、中小企業板指数は2.26%高、創業板指数は3.09%高となった。創業板指数は昨年10月の安値から20%上昇し、強気相場入りした。
主力セクターでは、売買代金の順調な拡大を背景に、証券株が引き続き強い。また、中国政府が証券取引をめぐる減税や費用低減に関し、証券会社に意見を募集していることも追い風となった。中国銀河証券'A'(601881.SS)、光大証券'A'(601788.SS)、華泰証券'A'(601688.SS)、中信建投証券'A'(601066.SS)などがそろってストップ高。また、その他金融セクターも堅調。安信信託(600816.SS)、陝西国際信托(000563.SZ)がいずれもストップ高となった。1月の信託融資が11カ月ぶりに純増に転じたことが好感された。昨日は利益確定売りに押された保険株も、本日は大きく上昇した。
そのほかでは、5G(第五世代移動通信)関連株も底堅さを維持。近く初の5Gのフラグシップスマホを発表する中興通訊'A'(000063.SZ)がストップ高となったほか、烽火通信(600498.SS)が7.89%高、中国聯通(600050.SS)が2.93%高。一方、山東黄金'A'(600547.SS)が2.78%安、湖南黄金(002155.SZ)が1.53%安と逆行安。投資家のリスク許容度が拡大したことで、資金の逃避先だった貴金属セクターは本日、唯一の下落セクターとなった。
上海B株市場は全体の9割あまりの銘柄が上昇。深センB株市場は8割あまりの銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
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