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【2月20日の中国本土市場】

2019.02.20 17:22

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前日比0.20%高の2761.21ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.0003%安の286.32ポイント。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.38%高の8473.42ポイント。B株指数は3日続伸し、0.02%高の938.12ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約18%減少し、概算で4993億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続いた。それぞれの買越額は32億2900万元、19億5000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は小高く寄り付き、前日終値を挟み、一進一退。昨日の終値で18年9月末以来の高値を付けたことで、高値警戒感が強かった。後場は利益確定売りが先行したが、米中通商交渉への進展期待や株式市場への資金流入を下支えに、終盤で上げに転じた。上海と深セン両市場の上昇・下落銘柄数はいずれも5割弱で拮抗。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.35%高。中小企業板指数は0.48%高、創業板指数は0.16%高だった。香港経由のA株投資は買い越しがやや拡大したが、両市場の売買代金は3日ぶりに5000億元台を割り込んだ。

 主力セクターでは、銀行株が軟調だった一方、保険株は総じて堅調さを維持。中国人寿保険'A'(601628.SS)が4.04%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.73%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が0.98%高。証券株は概ね続伸。昨日大幅高の東方証券'A'(600958.SS)こそ1.52%安だったが、中信建投証券'A'(601066.SS)が2.62%高、中信証券'A'(600030.SS)が1.51%高。信用買い残が昨日までに7日連続で増加したことが手がかりとなったもよう。

 そのほかでは、「粤港澳大湾区(ビッグベイエリア)」関連銘柄で循環物色の動きがみられた。港湾株が利益確定売りに押された一方、同地区にある不動産株は堅調。珠江実業(600684.SS)が3.18%高、保利房地産(600048.SS)が2.73%高、万科企業'A'(000002.SZ)が2.21%高。また、人民元高を背景に、コスト低減期待から航空株が強い。中国国際航空'A'(601111.SS)が4.40%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が4.07%高、中国南方航空'A'(600029.SS)が3.85%高だった。一方、5G(第五世代移動通信)やOLED(有機EL)などのテーマ株はまちまちだったものの、総じて利益確定売りが目立った。

 上海・深センB株市場はいずれも全体の5割あまりの銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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