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【2月14日の中国本土市場】

2019.02.14 17:28

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が6日ぶりに反落し、前日比0.05%安の2719.69ポイント。B株指数は5日続伸し、0.16%高の282.17ポイント。深セン市場は深セン成分指数が6日続伸し、0.59%高の8219.96ポイント。B株指数は5日続伸し、0.08%高の925.79ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約12%減少し、概算で4175億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は買い越しが続いた。それぞれの買越額は33億2400万元、27億4800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中通商交渉が始まる本日は、上海総合指数が小安く寄り付いた。昨日まで5日続伸したこともあり、利益確定売りが先行した。前場で発表された1月の貿易統計は市場予想を上回ったものの、旧正月にともなう季節要因の可能性が高く、株式市場への影響は限定的だった。前場は概ねマイナス圏で推移。後場で上昇に転じる場面もあったが、小幅安で引けた。売買代金は4000億元台を維持した。上海・深セン市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇。なかでも、中小型株が底堅い。上海市場の大型株で構成される上証50指数が0.16%安だった一方、中小企業板指数は0.72%高、創業板指数は0.31%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行や証券株が軟調。中信建投証券'A'(601066.SS)が1.46%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.32%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.05%安、国金証券(600109.SS)が0.80%安。保険株はまちまち。一方、酒造株が堅調。水井坊(600779.SS)が9.25%高、洋河酒廠(002304.SZ)が5.38%高、舎得酒業(600702.SS)が4.14%高。旧正月連休中の販売状況が予想を上回り、2019年第1-3月の業績を期待する証券会社のレポートが手がかりとなった。

 そのほかでは、ストップ高銘柄数こそ減少したものの、OLED(有機EL)関連銘柄は続伸。技術力の向上にともなう中国企業のシェア拡大を予想するアナリスト・レポートが買いを誘ったもよう。東材科技【売付のみ】(601208.SS)と領益智造(002600.SZ)がストップ高、京東方科技'A'(000725.SZ)が6.64%高。また、宅配大手も底堅い。順豊控股(002352.SZ)が5.90%高、申通快逓(002468.SZ)が3.46%高。宅配業者向けの減税措置が買い材料視された。一方、5G(第五世代移動通信)関連銘柄の一部は利益確定売りに押された。中国聯通(600050.SS)が2.21%安、中興通訊'A'(000063.SZ)が0.43%安だった。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が上昇。深センB株市場は5割半の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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