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【2月13日の香港市場】

2019.02.13 17:50

 主要指数は3日続伸。ハンセン指数は前日比1.15%高の2万8497.59ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.39%高の1万1199.10ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ26%増加し、概算で1210億1200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が14億2800万元の買い越し。深セン経由は9億2000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が5日ぶりに反発。3月1日の米中貿易交渉の期限を延長する可能性が高いと報じられるなど、交渉の進展に期待が集まり、投資家心理が改善した。良好な外部環境を背景に、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。習近平・国家主席が2月15日に米国のムニューシン財務長官らと会談するとの報道が追い風となり、その後は上げ幅を拡大。後場も堅調に推移し、取引を終了した。メインボードの売買代金は約2カ月半ぶりに1200億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約12%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、サムスン電子や華為技術が折りたたみスマートフォンを来週以降に発表するとの報道を受け、スマホ部品の関連株が大幅高。瑞声科技(02018.HK)が上昇率1位の11.84%高、舜宇光学科技(02382.HK)が同2位の5.30%高だった。吉利汽車(01093.HK)が続伸し、上昇率3位の4.60%高。原油相場の上昇を受け、大手石油株の上げが目立った。中国石油化工(00883.HK)が2.45%高、中国海洋石油(00883.HK)が2.29%高、中国石油天然気(00857.HK)が2.23%高だった。

 一方、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が下落率1位の1.02%安となり、指数の重荷となった。その他の銘柄では、5G(第五世代移動通信)の試験運用が今年の7-9月期に開始するとの見通しを関係者が示し、関連株が強い。中興通訊(00763.HK)が7.61%高。中国鉄塔(00788.HK)が7.01%高。新機種「小米9」を20日に発表すると報道された小米B(01810.HK)が7.35%高。本土系証券株が堅調。中信建投証券(06066.HK)が4.77%高、華泰証券(06886.HK)が2.07%高。株式市場の上昇にともない、本土系証券会社の営業収益が押し上げられると大手投資銀行が予想し、目標株価を引き上げたことが買い材料視された。(投資調査部・関)
 
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