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【2月13日の中国本土市場】

2019.02.13 17:19

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が5日続伸し、前日比1.84%高の2721.06ポイント。B株指数は4日続伸し、1.00%高の281.69ポイント。深セン市場は深セン成分指数が5日続伸し、2.01%高の8171.20ポイント。B株指数は4日続伸し、1.62%高の925.02ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約3割増加し、概算で4742億元。約3カ月ぶりに4000億元を超えた。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)も買い越しが拡大。それぞれの買越額は54億6000万元、35億6800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 トランプ大統領が3月1日の米中貿易交渉期限について延長の可能性もあると発言。協議進展への期待から、上海総合指数は小高く寄り付いた。序盤こそ様子見の動きもあったが、その後は堅調に推移。終値では約3カ月ぶりに2700ポイント台を回復した。上海・深セン市場はいずれも全体の9割の銘柄が上昇。ここ数日軟調だった大型株も堅調で、上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.87%高だった。中小企業板指数は1.66%高、創業板指数は1.90%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは証券株が堅調。市況の好転にともなう売買代金の増加が好感されたほか、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の創設による収益拡大期待も株価を押し上げた。中国銀河証券'A'(601881.SS)がストップ高、中信建投証券'A'(601066.SS)が6.29%高、光大証券'A'(601788.SS)が4.25%高。「科創板」への期待は根強く、証券株以外では電子部品などハイテクセクターが大きく上昇。また、昨日は軟調だった銀行や保険株も本日は上昇に転じた。

 そのほかでは、OLED(有機EL)関連銘柄が特に強い。華為技術とサムスン電子の折りたたみスマートフォンの発表を控え、2019年が「折りたたみスマホ元年」になると予想する大手証券会社のレポートが買い材料となった。維信諾科技(002387.SZ)、中天科技(600522.SS)、TCL集団(000100.SZ)、京東方科技'A'(000725)、天馬微電子(000050) などがいずれもストップ高となった。また、5G(第五世代移動通信)の商用化への期待から関連株が物色された。中興通訊'A'(000063.SZ)が8.97%高、中国聯通(600050.SS)が7.90%高、紫光国微(002049.SZ)が5.33%高、烽火通信(600498.SS)が5.06%高だった。

 上海B株市場は全体の9割近くの銘柄が上昇。深センB株市場は8割半の銘柄が上昇した。(投資調査部・李)
 
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