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【1月29日の香港市場】

2019.01.29 17:55

 主要指数は5日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比0.16%安の2万7531.68ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.13%安の1万867.42ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ2%減少し、概算で919億3300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は、上海経由が買い越しに転じ、買越額は3億3800万元。深セン経由の買越額は2億2200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反落。主要企業の決算などから中国の景気減速の懸念が強まり、中国関連銘柄が売られた。また、華為技術と同社CFOを訴追したと米国政府が発表。一方で米中貿易交渉を前に、人民元の基準値レートは昨日に続いて上昇。こうしたなか、香港市場は主要指数が小安く寄り付いた。その後は様子見ムードが広がり、小幅な値動きに終始。後場に入ると下げ幅を縮めたが、小幅安で取引を終了した。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約8%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬株が強い。中国生物製薬(01177.HK)が上昇率1位の6.33%高、石薬集団(01093.HK)が同2位の3.01%高。大手投資銀行が投資判断を引き上げたのが買い材料となった。スマートフォン部品関連株は明暗が分かれた。瑞声科技(02018.HK)は上昇率4位の2.40%高。iPhoneの売れ行きについて、市場は過度に悲観的になっているとアナリストが指摘したことが追い風となった。 一方で、舜宇光学科技(02382.HK)が0.91%安。2018年の中国スマートフォン市場の出荷台数が前年比14%減だったと報じられたことが影響したもよう。

 政府が発表した消費促進策が、市場予想を下回ったとして自動車株が安い。吉利汽車(00175.HK)が下落率1位の4.09%安だった。(中国部・関)
 
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