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【1月29日の中国本土市場】
2019.01.29 17:12
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が続落し、前日比0.10％安の2594.25ポイント。B株指数は反落し、0.36％安の274.98ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.50％安の7551.30ポイント。B株指数は5日ぶりに反落し、0.51％安の865.77ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2％減少し、概算で2938億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）はいずれも買い越しが続いた。それぞれの買越額は14億9300万元、12億700万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
中国政府が自動車や家電などの消費促進計画を発表。保険会社の運用資金による上場株式の買い増しも奨励した。しかし、いずれも具体性に欠ける内容だったこともあり、上海総合指数は小安く寄り付いた。米中通商交渉をめぐる先行き不透明感が意識されるなか、後場で2600ポイントをつける場面もあったが、マイナス圏での推移が目立った。上海と深セン市場は全体の8割の銘柄が下落。もっとも、大型株が堅調だったことで、上海総合指数の下げ幅を抑えた。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.77％高。一方、中小型株の下げは大きく、中小企業板指数が1.39％安、創業板指数は1.28％安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が堅調。四大国有銀行株は中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.18％高、中国銀行'A'（601988.SS）が0.83％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.72％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.27％高だった。保険株も底堅い。中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.85％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.73％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.70％高、平安保険'A'（601318.SS）が0.21％高だった。
そのほかでは、保険運用資金の保有比率が比較的高い銘柄が物色された。上海市天宸【売付のみ】（600620.SS）がストップ高、海航凱撒旅游（000796.SZ）が6.06％高、中国南玻'A'（000012.SZ）が4.84％高、深セン農産品（000061.SZ）が4.10％高。セクター別では、旧正月を前に小売株が堅調。華聯商廈（000882.SZ）が4.60％高、友誼阿波羅（002277.SZ）が3.40％高、杭州解百（600814.SS）が2.85％高。鉄鋼関連株も底堅い。新余鋼鉄（600782.SS）が7.44％高、華菱鋼鉄（000932.SZ）が4.46％高、柳州鋼鉄（601003.SS）が2.00％高。一部中堅企業の増益見通しに加え、ブラジルでの鉱山ダム決壊事故を受け、鉄鉱石の供給ひっ迫を予想するアナリスト・レポートが手がかりとなった。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落。深センB株市場は6割半の銘柄が下落した。（中国部・李）
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