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【1月28日の香港市場】

2019.01.28 17:56

 主要指数は4日続伸。ハンセン指数は前営業日比0.02%高の2万7576.96ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.08%高の1万882.50ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ12%減少し、概算で939億6700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は、上海経由が売り越しに転じ、売越額は1億2900万元。深セン経由の買越額は3億2200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反発。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の正常化のペースを緩めるとの思惑が広がった。また、米中通商交渉は大きく進展しており、劉鶴・副首相との協議では通貨も議題になると米国のムニューシン財務長官が発言。本日の人民元の基準値レートは半年ぶりの高値に設定された。こうしたなか、香港市場は主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、12月の工業企業の利益総額が前年同月比1.9%減と、11月の減少率よりも拡大していたことが逆風となり、上げ幅を縮小。後場に入るとマイナスに転じ、ザラ場を終了。クロージング・オークション・セッションを経て小幅高となった。積極的な売買は見送られ、メインボードの売買代金は1000億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約10%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国石油化工(00386.HK)が上昇率2位の1.74%高。子会社の2018年の営業損失が取引損失により46.5億元になったと発表したが、大手投資銀行が投資判断を維持したことから、安心感が広がった。本土系銀行の新規貸出が去年よりも増加し、預金準備率の引き下げにより利ざやも予想を上回ると大手投資銀行が予想。関連銘柄が底堅い。中国建設銀行(00939.HK)が上昇率4位の0.87%高、交通銀行(03328.HK)が0.61%高、中国銀行(03988.HK)が0.27%高だった。

 一方、中国政府による医薬品集中調達が実施段階に入ると報道され、関連株が弱い。石薬集団(01093.HK)が下落率1位の4.10%安、中国生物製薬(01177.HK)が下落率6位の1.47%安だった。その他の銘柄では、中国鉄塔(00788.HK)が4.62%安。本土証券会社が目標株価を引き上げたが、利益確定売りに押された。(中国部・関)
 
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