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【1月25日の香港市場】

2019.01.25 17:51

 主要指数は3日続伸。ハンセン指数は前日比1.65%高の2万7569.19ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.70%高の1万873.67ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ33%増加し、概算で1064億200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は、上海経由が4億1500万元の買い越し。深セン経由の買越額は2億3400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反落。米中貿易交渉の解決までには長い距離があると、米商務長官が発言したことなどが嫌気された。一方で中国人民銀行(中央銀行)は、銀行の永久債の流動性を高めるために中銀手形スワップを新たに創設すると発表。また、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は、保険会社が銀行発行の永久債に投資を認めることを決定した。こうしたなか、香港市場は主要指数が高く寄り付いた。その後は上げ幅を拡大する展開。後場も堅調に推移し、ハンセン指数は終値で約4カ月ぶりに2万7500ポイントを回復した。メインボードの売買代金は12日ぶりに1000億HKドルを上回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約11%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、スマホ大手の華為技術が5G(第五世代移動通信)向け半導体を開発したと発表したことを受け、スマートフォン部品の関連株が大幅高。舜宇光学科技(02382.HK)が上昇率3位の4.86%高、瑞声科技(02018.HK)が3.30%高。テンセント(00700.HK)はモバイルゲームが当局の審査を通過したことから、4.11%高。カジノ株も堅調で、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率4位の4.59%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.67%高。マカオを訪問する旅行者が昨年12月は前年同月比で17%増加したことなどから、今年のカジノ業界についてアナリストが楽観的な見通しを示したことが買い材料視された。

 一方で、ディフェンシブな電力株が軟調。中電控股(00002.HK)が下落率3位の1.03%安、華潤電力控股(00836.HK)が下落率5位の0.50%安だった。(中国部・関)
 
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