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【1月25日の中国本土市場】

2019.01.25 17:30

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前日比0.38%高の2601.72ポイント。B株指数は4日続落し、0.32%安の275.59ポイントだった。深セン市場はそろって3日続伸し、深セン成分指数が0.28%高の7595.45ポイント、B株指数が0.25%高の867.08ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約4%増加し、概算で3129億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続いた。それぞれの買越額は22億2700万元、15億2900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 今年2回目の預金準備率の引き下げが本日実施された。また、中国政府は昨日の夕方に、銀行の資本強化を目的に中国本土での永久債の発行を促す措置を打ち出した。それを受け、上海総合指数は小高く寄り付いた。その後、戻り売りをこなしつつ2600ポイントを上回る水準で推移。終盤にかけて上げ幅を縮小する場面が目立ったが、終値ではかろうじて4日ぶりに2600ポイントを回復した。上海市場は全体の6割半の銘柄が下落。もっとも、大型株が堅調だったことで、上海総合指数を支えた。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.24%高だった。深セン市場の下落銘柄は7割近くに上った。中小企業板指数が0.10%安、創業板指数は0.02%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行株が強い。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)がそろって、銀行の永久債発行を支援する措置を発表したことが好感された。平安銀行(000001.SZ)が4.56%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.94%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.66%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.09%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.83%高。また、保険株も堅調。新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.24%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.05%高、平安保険'A'(601318.SS)が1.42%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.90%高だった。銀行の永久債への投資が可能になることが買い材料視された。

 そのほかでは、不動産株も底堅い。保利房地産(600048.SS)が3.01%高、万科企業'A'(000002.SZ)が2.71%高、金地グループ(600383.SS)が1.10%高だった。一方、5G(第五世代移動通信)関連銘柄は売りに押された。東方通信'A'【売付のみ】(600776.SS)が6.89%安、紫光国微(002049.SZ)が1.46%安、烽火通信(600498.SS)1.02%安だった。

 上海B株市場は全体の7割あまりの銘柄が下落。深センB株市場は全体の4割の銘柄が上昇した。(中国部・李)
 
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