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【1月22日の中国本土市場】

2019.01.22 17:07

 主要指数はいずれも3日ぶりに反落。上海市場は上海総合指数が前日比1.18%安の2579.70ポイント、B株指数が0.24% 安の277.43ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.43%安の7516.78ポイント、B株指数が0.65%安の863.20ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約9%減少し、概算で2786億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は1週間ぶりに売り越しに転じた。それぞれの売越額は6億5200万元、4億5900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は小安く寄り付いた。その後、心理的な節目の2600ポイントを割り込むと、さらに下げ幅を拡大。新規の買い材料に乏しいこともあり、利益確定売りが優勢となった。上海市場と深セン市場は全体の8割の銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.28%安だった。中小企業板指数は1.20%安、創業板指数は1.76%安だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軟調。四大国有銀行株は中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.10%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.04%安、中国銀行'A'(601988.SS)は0.28%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.27%安。二大石油株は中国石油化工'A'(600028.SS)が1.82%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.94%安。また、先週から株価上昇が続いていた保険株の下げが目立った。新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.08%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.86%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.61%安、平安保険'A'(601318.SS)が1.18%安だった。

 そのほかでは、酒造株が軟調。旧正月を控えた需要増をめぐる報道もあったが、これまで大きく上昇していただけに下落率は相対的に大きかった。洋河酒廠(002304.SZ)が2.34%安、茅台酒(600519.SS)が2.32%安、宜賓五糧液(000858.SZ)が1.41%安。一方、不動産株が底堅い。一部の地方で住宅規制緩和の兆しが出るなか、抑制のピークは過ぎ去ったと業界アナリストが指摘したことが手掛かりとなった。海航投資【売付のみ】(000616.SZ)がストップ高、嘉宝実業(600622.SS)が4.69%高、中糧地産(000031.SZ)が0.79%高となるなど、逆行高を演じた。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。深センB株市場は全体の7割半の銘柄が下落した。(中国部・李)
 
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