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【1月15日の香港市場】
2019.01.15 17:55
主要指数は反発。ハンセン指数は前日比2.02%高の2万6830.29ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.04%高の1万502.62ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ21%増加し、概算で889億5800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が1億3700万元、深セン経由は8億500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が続落。中国の12月の貿易統計が予想を下回り、輸出入いずれも前年同月比でマイナスに転じ、景気減速への懸念が強まったことが嫌気された。こうしたなか、財政部と国家発展改革委員会、中国人民銀行(中央銀行)の幹部が相次いで消費刺激策や金融緩和に言及。財政・金融政策への期待から、香港市場は主要指数が高く寄り付いた。その後は上げ幅を広げる展開。後場も堅調に推移し、ハンセン指数の終値は約1カ月ぶりに2万6800ポイントを回復した。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約9%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、5G(第五世代移動通信)への期待から、スマートフォン部品や通信関連株が強い。瑞声科技(02018.HK)が上昇率1位の5.14%高、中国聯通香港(00762.HK)が同3位の4.32%高、舜宇光学科技(02382.HK)が2.73%高。自動車購入の政策支援への期待から、吉利汽車(00175.HK)が上昇率2位の4.64%高。本土系保険株の株価はすでに市場のリスクを織り込んでいると大手投資銀行が指摘したことを受け、関連株が強い。中国人寿保険(02628.HK)が上昇率4位の4.26%高、平安保険(02318.HK)が1.95%高、新華人寿保険(01336.HK)が3.62%高だった。
米国のトランプ大統領が、中国との貿易交渉は順調に進んでいると述べたことを受け、米中両国で事業展開する食肉大手の万洲国際(00288.HK)が3.70%高だった。テンセント(00762.HK)が2.54%高。チャットアプリ「微信」(WeChat)のミニプログラムで18年の通信量が前年比で6倍になったと現地証券会社が指摘し、買い材料となった。その他の銘柄では、周大福珠宝(01929.HK)が0.96%安。既存店売上高の弱さを指摘する投資銀行が、目標株価を引き下げたことを嫌気した。(中国部・関)
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