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【1月10日の香港市場】

2019.01.10 17:55

 主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は5日続伸し、前日比0.22%高の2万6521.43ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は6日続伸し、0.35%高の1万394.59ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約15%減少し、概算で956億6700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は5億200万元。深セン経由も売り越しに転じ、売越額は2億400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が4日続伸。米中交渉進展への期待感や利上げ観測の後退が相場を支えた。外部環境は良好なものの、香港市場の主要指数は昨日まで上げ幅を積み重ねていたこともあり、低く寄り付いた。その後は米中交渉の結果を見極めたいとの思惑もあり、方向感を欠く展開。前場の終了間際で上げに転じたものの、後場寄り後に失速し、前日終値を挟んで一進一退となった。メインボードの売買代金は1000億HKドル近くの水準を維持しているものの、本土投資家の動きは鈍い。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は8.7%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬株が大幅高。中国生物製薬(01177.HK)が11.61%高、石薬集団(01093.HK)が7.57%高となり、上昇率1~2位に並んだ。石薬集団の経営陣が今年も前年比20~30%増益の見通しを崩していないことが、複数のアナリストのレポートで明らかとなり、これを好感した。舜宇光学科技(02382.HK)は続伸し、本日は上昇率3位の5.35%高。昨年のレンズセットの出荷量が前年比で大幅増だったことが材料視された。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は0.42%高。MOBA型ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」を手がけるライアットゲームズと折半出資で上海市に合弁会社を設立すると報じられ、これが手がかりとなったもようだ。

 一方、電能実業(00006.HK)は下落率1位の2.07%安。筆頭株主の長江基建集団(01038.HK)が保有株を売却したことを嫌気した。昨日の上昇率1位だった吉利汽車(00175.HK)は反落し、本日は0.72%安。時価総額の大きなHSBC(00005.HK)が下落率4位の1.06%安となり、ハンセン指数の重荷となった。(中国部・千原)
 
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