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【1月9日の香港市場】
2019.01.09 17:56
主要指数はそろって大幅高。ハンセン指数は4日続伸し、前日比2.26%高の2万6462.32ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は5日続伸し、2.21%高の1万358.21ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約51%増加し、概算で1127億2900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は1億2900万元。深セン経由は1億9100万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸。米中両国の次官協議が順調に進んでいるとトランプ大統領がツイートし、投資家心理が改善した。本日の香港市場は米中摩擦後退への期待を背景に主要指数が高く寄り付き、その後も堅調に推移。ハンセン指数の終値は昨年12月17日来の2万6000ポイント台となった。香港や海外の投資家を中心に商いが増え、メインボードの売買代金は昨年12月3日以来の1000億HKドル超え。本土投資家の動きはやや鈍く、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は8.9%にとどまった。
米中協議は1日延長され、本日終了。外電によると、米国の代表団は協議に進展があったことを示唆している。中国本土では国家発展改革委員会の幹部が、建設投資の規模拡大や消費促進策に言及。これも相場の追い風となった。
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高。昨日の下落率1位だった吉利汽車(00175.HK)が反発し、本日は上昇率1位の8.41%高だった。年内にも制定される消費刺激策の対象に自動車や家電が含まれており、これを好感した。消費刺激策を材料に、スマートフォン部品関連株も買われ、瑞声科技(02018.HK)が上昇率2位の6.40%高だったほか、舜宇光学科技(02382.HK)が2.74%高。
マカオのカジノ株の上昇が目立ち、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率3位の4.58%高だったほか、銀河娯楽(00027.HK)が3.75%高。今年の旧正月期間(2月4~11月)にマカオを訪問する旅行者について、前年同期比で8~10%の増加を見込んでいると政府関係者が語り、これが手がかりとなった。米中交渉進展への期待を背景に、万洲国際(00288.HK)が3.84%高。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は3.80%高となり、指数の上昇に寄与した。(中国部・千原)
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