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【1月8日の香港市場】

2019.01.08 17:54

 主要指数はいずれも小幅高。ハンセン指数は3日続伸し、前日比0.15%高の2万5875.45ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は4日続伸し、0.09%高の1万133.74ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で744億7900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は5900万元。深セン経由は5億6800万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が続伸。7日に始まった米中両国の次官級協議が合意に向けて前進するとの見方が広がり、投資家心理が改善した。本日の香港市場は、米中協議の結果を見極めたいとの思惑から、手控えムードが強かった。主要指数は方向感を欠き、前日終値を挟んで一進一退。小幅安でザラ場を終了したが、終値を決めるクロージング・オークション・セッションを経て、小幅高に転じた。本土投資家は様子見ムードが強く、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は8.5%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、米中協議への期待感を背景に、万洲国際(00288.HK)が続伸し、上昇率3位の3.47%高。香港系不動産株の上昇が目立ち、新世界発展(00017.HK)が3.13%高、新鴻基地産(00016.HK)が1.09%高、恒基地産(00012.HK)が0.97%高。香港の耕作放棄地や埋立地の開発を検討すると、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が発言し、これが手がかりとなったもようだ。長江実業(01113.HK)は創業者の李嘉誠氏が買い増ししたことを材料に3.30%高だった。AIA(01299.HK)は1.10%高。中国本土での保障性保険の構造的増加や同社特有のプレゼンスを評価するアナリストが、目標株価を引き上げたことを好感した。

 一方、昨年の販売実績が目標未達となった吉利汽車(00175.HK)が11.28%安となり、2日連続で下落率1位。今年の販売目標は昨年の実績と同水準に据え置かれ、目標株価の引き下げが相次いだ。本土系不動産株の下落が目立ち、碧桂園控股(02007.HK)が下落率2位の2.06%安、華潤置地(01109.HK)が同5位の1.17%安。広東省のデベロッパー中国恒大(03333.HK)が今年の販売目標を昨年実績の1割増以内に抑えたことを材料に3.13%安となり、これに連れ安した。(中国部・千原)
 
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