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【12月28日の中国本土市場】
2018.12.28 16:56
主要指数はいずれも4日ぶりに反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.43％高の2493.89ポイント、B株指数が0.30％高の271.05ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.33％高の7239.78ポイント、B株指数が0.30％高の837.17ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約9％減少し、概算で2398億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は22億8000万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は買い越しに転じ、買越額は1億9200万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米国企業に対して外国メーカーの通信機器の使用を禁じる検討をトランプ大統領が始めたと報道されたが、前日のニューヨーク市場はダウ平均が続伸。引き続き良好な外部環境を背景に、上海総合指数は小高く寄り付いた。その後は米国政府が340億米ドル分の中国製品に対して追加関税を免除したとの報道を背景に、小幅高で推移。終値で節目の2500ポイントにわずかに届かなかった。上海市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇。大型株の一角が堅調で、上海総合指数の上昇を牽引した。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.74％高だった。深セン市場の上昇銘柄は5割近くに上った。中小企業板指数は0.31％高、創業板指数は0.19％高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。四大国有銀行株は中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.27％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.18％高だったものの、中国銀行'A'（601988.SS）が0.55％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が前日比変わらず。二大石油株は、原油相場の下落により子会社に取引損失が発生し、子会社幹部が停職処分となっている中国石油化工'A'（600028.SS）が3.80％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.13％安だった。
そのほかでは、中国証券監督管理委員会（CSRC）の幹部が、イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の設立や上場届出制の導入を加速させると発言し、証券株が強い。浙商証券（601878.SS）が3.27％高、東方証券'A'（600958.SS）が2.83％高、華泰証券'A'（601688.SS）が2.07％高。酒造株が堅調。茅台酒（600519.SS）が4.79％高、洋河酒廠（002304.SZ）が2.40％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が1.45％高。中国版GPS「北斗」の運用が始まったと報道され、関連銘柄が強い。北斗星通導航（002151.SZ）が3.48％高、海格通信（002465.SZ）が2.49％高、四維図新（002405.SZ）が0.57％高。一方、ソフトウェア株が軟調。中国ソフト（600536.SS）が7.59％安、浪潮ソフト（600756.SS）が7.33％安、浪潮電子信息（000977.SZ）が6.62％安だった。
上海B株市場は全体の5割の銘柄が上昇。深センB株市場は全体の6割の銘柄が上昇した。（中国部・関）
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