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【12月21日の中国本土市場】
2018.12.21 16:59
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前日比0.78％安の2516.25ポイント。B株指数は6日続落し、1.15％安の273.14ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、1.19％安の7337.59ポイント。B株指数が6日続落し、0.99％安の835.70ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2％増加し、概算で2363億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は買い越しに転じ、買越額は7億4900万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の売越額は6億100万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
中国当局と協力して10年間にわたりハッキングをしていた嫌疑で中国人2人を訴追したと、米国政府が発表。これに対し中国政府は、事実無根と反論した。外部環境の悪化と米中貿易摩擦への懸念から、上海総合指数は低く寄り付いた。その後は下げ幅を広げる展開。後場に入ると一段安となり、2500ポイントを割る場面もあったが、終値ではかろうじて節目の水準を維持した。上海市場は全体の7割の銘柄が下落。大型株が軟調だったことで、上海総合指数の下落率は拡大した。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.23％安だった。深セン市場の下落銘柄は7割近くに上った。中小企業板指数は1.00％安、創業板指数は0.61％安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、零細企業に対する貸出金利を引き下げるように窓口指導があったと報じられ、銀行株が安い。四大国有銀行株は中国銀行'A'（601988.SS）こそ0.28％高だったものの、中国農業銀行'A'（601288.SS）が前日比変わらず、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.56％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.76％安。保険株が軟調。新華人寿保険'A'（601336.SS）が2.05％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.95％安、平安保険'A'（601318.SS）が1.11％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.02％安だった。
そのほかでは、オンラインゲームの審査を再開したと関係者が明らかにし、関連銘柄が強い。游族網絡（002174.SZ）がストップ高、完美世界（002624.SZ）が6.67％高、吉比特網絡（603444.SS）が4.76％高、三七互娯（002555.SZ）が3.13％高。一方、セメント株が弱い。双馬水泥（000935.SZ）が3.43％安、冀東水泥（000401.SZ）が3.13％安、北京金隅'A'（601992.SS）が2.96％安、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が1.85％安。11都市で入札が行われた国による医薬品の政府調達について、来年2月末にも実際に実施されると報道され、医薬株が弱い。通化金馬（000766.SZ）が8.71％安、恒瑞医薬（600276.SS）が5.40％安、片仔コウ薬業（600436.SS）が2.81％安、上海医薬'A'（601607.SS）が1.39％安だった。
上海B株市場は全体の8割半あまりの銘柄が下落。深センB株市場は全体の8割近くの銘柄が下落した。（中国部・関）
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