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【12月20日の香港市場】

2018.12.20 17:52

 主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は反落し、ハンセン指数は前日比0.93%安の2万5623.53ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は5日続落し、1.02%安の1万90.75ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約20%増加し、概算で685億6400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は9億1600万元。深セン経由は2億5600万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反落し、約1年1カ月ぶりの安値で取引を終了。米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通り今年4回目の利上げを決定。来年の利上げペースは鈍化する見通しが示されたものの、金融政策の正常化に向けた資産圧縮は計画通りに進めると明言し、投資家はリスク回避姿勢を強めた。

 外部環境の悪化を受け、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。前場にかけて下げ幅を広げ、中国企業指数は1万ポイントの大台割れも意識された。前場での下げを受け、後場では買い戻す動きも出たことから、主要指数は緩やかに下げ幅を縮めた。FOMCの結果が出たことで、メインボードの売買代金は昨日に比べ2割増となったものの、低水準にとどまっている。

 ハンセン指数の構成銘柄では、薬品価格の先行き不透明感を背景に、石薬集団(01093.HK)が下落率1位の4.56%安。世界的な景況感悪化が意識され、マカオのカジノ株も大幅安。銀河娯楽(00027.HK)が4.14%安、サンズチャイナ(01928.HK)が4.00%安となり、下落率2~3位に並んだ。

 米国が中国を念頭に国家安全保障の法律を強化することが、今晩にも発表されるとの報道を受け、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382.HK)が下落率4位の2.97%安。米国の利上げを受け、昨日は堅調だった香港系不動産株が反落。昨日の上昇率1位だった長江実業(01113.HK)が、本日は下落率5位の2.87%安だった。(中国部・千原)
 
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