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【12月20日の中国本土市場】
2018.12.20 16:50
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比0.52%安の2536.26ポイント。B株指数は5日続落し、0.16%安の276.33ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が5日ぶりに反発し、0.10%高の7426.44ポイント。B株指数が5日続落し、0.37%安の844.13ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約7%増加し、概算で2311億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額はそれぞれ8億2400万元、1億4300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が今年4回目の利上げを決定。中国では、民営企業に貸出先をしぼった標的型中期貸出ファシリティー(TMLF)により流動性を供給すると、中国人民銀行(中央銀行)が発表した。また、中国政府が大規模な減税措置を検討しているとの情報も流れた。こうしたなか、上海総合指数は小安く寄り付いた。序盤にプラスに転じる場面もあったが、その後は下げ幅を広げる展開。後場の中盤から買い戻されたが、2550ポイントに届かず取引を終了した。上海市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。もっとも大型株が軟調だったことで、上海総合指数も下落した。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.46%安だった。深セン市場の上昇銘柄は6割半に上った。中小企業板指数は0.15%高、創業板指数は0.73%高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、緩和的な金融政策により利ざや縮小が懸念される銀行株が弱い。四大国有銀行株は中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.14%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.87%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.56%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.55%安。中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の幹部が、保険業界の高成長時代は終了したと発言し、関連銘柄が軟調。平安保険'A'(601318.SS)が1.86%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.72%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が0.82%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.27%安だった。
そのほかでは、証券株が強い。中信建投証券'A'(601066.SS)が2.23%高、東方証券'A'(600958.SS)が1.34%高、浙商証券(601878.SS)が1.02%高、中信証券'A'(600030.SS)が0.48%高。一方、酒造株が弱い。洋河酒廠(002304.SZ)が2.76%安、安徽古井貢酒'A'(000596.SZ)が1.42%安、宜賓五糧液(000858.SZ)が1.33%安、茅台酒(600519.SS)が0.57%安だった。
上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深センB株市場は全体の5割近くの銘柄が下落した。(中国部・関)
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