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【12月13日の香港市場】
2018.12.13 17:48
主要指数はそろって続伸した。ハンセン指数は3日続伸し、前日比1.28％高の2万6524.35ポイント。中国企業指数（旧H株指数）は1.34％高の1万556.85ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で14％増加し、概算で793億1000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が4億5600万元の売り越しだったが、深セン経由は7億9000万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
トランプ大統領による華為技術CFOの米検察当局への引渡し阻止の可能性、国家戦略「中国製造2025」の見直しや米国産農産品の輸入拡大を含む中国側の譲歩観測など、米中双方から浮上する対立回避に向けた消息筋情報が好感され、前日の米国株市場は上昇。これを追い風に本日の香港株市場も引き続き買いが先行し、ハンセン、中国企業の両指数は堅調に推移。ハンセン指数は6営業日ぶりに2万6500ポイントを超えた。メイ英首相の与党信任投票での勝利、中国の中央経済工作会議への期待感なども好材料視された。
自動車セクターが物色され、長城汽車（02333.HK）が6.47％高、吉利汽車（00175.HK）が4.24％高。米国産自動車の輸入関税引き下げの観測を受け、独立系ディーラーの中升集団（00881.HK）が5.80％高、中国永達汽車（03669.HK）が3.96％高だった。アナリストのポジティブ見通しや中国の景気対策期待を背景に不動産セクターも上昇し、碧桂園控股（02007.HK）が3.70％高、中国海外発展（00688.HK）が2.95％高だった。11月も販売額が大幅に増えた華潤置地（01109.HK）が4.50％高で、昨日に続きハンセン指数構成銘柄の上昇率1位だった。米中対立緩和の観測を受け、両国で事業展開する食肉大手の万洲国際（00288.HK）が2.93％高、米国に複数の工場を持つ福耀ガラス（03606.HK）が4.40％高だった。
また、メイ英首相の与党信任投票勝利が好感され、ロンドンに本拠を置く金融世界大手のHSBC（00005.HK）が1.87％高。ハンセン指数の上昇に寄与した。12月のカジノ収入上振れの見方が強まり、ウィンマカオ（01128.HK）が3.77％高、銀河娯楽（00027.HK）が3.37％高など、マカオのカジノ大手も堅調だった。
一方で衛生用品大手の恒安国際（01044.HK）が続落し、3.68％安で昨日に続きハンセン指数構成銘柄の下落率1位。粉飾決算疑惑を強く否定したが、リスク回避の売りに押された。乳業セクターも総じて振るわず、荘園牧場（01533.HK）が2.40％安、現代牧業（01117.HK）が2.29％安。前日に5G（第五世代移動通信）を材料に買い進まれた通信セクターの中国鉄塔（00788.HK）だが、本日は利益確定に押され気味で前日比変わらずで引けた。（中国部・畦田）
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