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【12月10日の中国本土市場】
2018.12.10 16:49
主要指数はいずれも下落。上海市場は反落し、上海総合指数が前営業日比0.81％安の2584.58ポイント、B株指数が0.85％安の278.29ポイントだった。深セン市場は4日続落し、深セン成分指数が1.40％安の7624.86ポイント、B株指数が1.71％安の844.83ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べわずかに減少し、概算で2406億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の売越額は15億9500万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は4300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米中貿易摩擦の激化が懸念され、先週末のニューヨーク市場はダウ平均が大幅に3日続落。先週末に発表された貿易統計は輸出入ともに予想を下回った。こうしたなか、上海総合指数は安く寄り付いた。その後は下げ幅を広げる展開。後場も軟調に推移し、6日ぶりに終値で節目の2600ポイントを割った。上海市場と深セン市場はいずれも全体の7割半あまりの銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.90％安だった。中小企業板指数は1.36％安、創業板指数は1.05％安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、石油輸出国機構（OPEC）と非加盟の産油国が原油の減産合意したことを受け、国際原油先物が上昇。二大石油株は中国石油化工'A'（600028.SS）が1.02％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.66％高だった。時価総額の大きな銀行株が軟調。四大国有銀行株は中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.05％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.83％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.55％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.37％安。保険株が弱い。太平洋保険'A'（601601.SS）が3.03％安、新華人寿保険'A'（601336.SS）が2.05％安、平安保険'A'（601318.SS）が1.30％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.16％安だった。
そのほかでは、工業情報化部が通信大手に5G（第五世代移動通信）の試験周波数の使用許可を出したと報道され、関連銘柄が堅調。東方通信'A'【売付のみ】（600776.SS）がストップ高、南京熊猫電子'A'（600775.SS）が6.15％高。一方、医薬品の集中調達にともない価格が平均52％下落したと報じられ、医薬株が続落。華潤双鶴薬業（600062.SS）が7.78％安、華東医薬（000963.SZ）が7.42％安、復星医薬'A'（600196.SS）が1.56％安、国薬（600511.SS）が1.50％安だった。
B株市場は上海・深センともに全体の7割半あまりの銘柄が下落した。（中国部・関）
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